石仏は平安時代(約1200 ~ 800 年前)と推定され、この地で一千年前以上に比類なき仏教文化が花開いた事を示している。日本有数の古い石窟寺院と評価され、薬師堂・観音堂・阿弥陀堂の石仏は「大悲山の石仏」と云われ、東北地方で最大、最古の石仏。 南相馬市小高区泉沢にある薬師堂石仏・阿弥陀堂石仏・観音堂石仏は「大悲山の石仏」と呼ばれ親しまれています。仏像の様式から、製作時期は平安時代前期と推定され、1千年以上も前にこの地で比類無き仏教文化が花開いた事を示す貴重な歴史遺産であることから、昭和5 年に国史跡に指定されました。大悲山大スギも県指定天然記念物指定。東北地方で最大・最古の石仏群で有ることから、栃木県宇都宮市大谷磨崖仏、大分県臼杵市臼杵磨崖仏と並んで日本三大磨崖仏に数えられ、日本有数の石窟寺院と評価されるにもかかわらず、この石仏を作った人達や歴史的背景は詳しく分かっておらず、未だ謎の多い石仏群です。