相馬野馬追特集
相馬野馬追特集
一千年あまりの歴史を継承する「相馬野馬追」。3日間に渡って行なわれる相馬の一大イベントです。
各郷の騎馬武者勢が祭場地に着くと、馬場清めの儀式が行なわれ、宵乗り行事が行われます。
古式再現の荒々しい競馬の熱気があふれ、観客を魅了します。
ぜひ、一度足を運んでみてはいかがですか。
【出陣】
出陣式は相馬中村神社・相馬太田神社・相馬小高神社の各妙見神社で行われ、総大将を擁する相馬中村神社では、出陣の儀式はとりわけ厳かである。
それぞれの神社に参拝し、祝杯をあげ、やがて出陣の準備が整うと大将が出陣を命じる。軍者の振旗を合図に螺役が高らかに螺を吹き、いざ出陣。
【総大将歓迎】
総大将お迎えの儀式は古式に則ったもので、総大将よりの伝言は早馬により、逐一知らされ北郷陣屋にはひときわ緊張感が漂います。その後、総大将お迎えの儀式を終えた宇多郷、北郷勢の一隊は一路雲雀ヶ原祭場地のある原町区に向かいます。
【宵乗り】
馬場清めの儀式が相馬太田神社宮司によって行われ、 螺役が全山に鳴り響くと、白鉢巻に野袴・陣羽織といういでたちで、いななく馬にまたがり、宵乗り競馬が開始される。
騎馬武者達による古式馬具をつけて、一周千メートルの馬場を走る競馬は荒々しく、古式再現の熱気が伝わってくる。
【本祭り】
相馬野馬追のハイライトである2日目。
すべての進行・合図は昔ながらの陣螺・陣太鼓によって行われる。
まず黎明一番螺が全軍に用意を促す。
二番螺で武装馬装の準備を整え、出発の合図を待つのである。
【神旗争奪戦】
満を持していた数百騎の騎馬武者たちが、夏草茂る雲雀ヶ原一面に広がる様は、「青い野馬原一夜のうちに花が咲いたよ騎馬の旗」と歌にも唄われている。
【野馬懸】
野馬懸は、多くの馬の中から神のおぼし召しにかなう馬を捕らえて奉納するという神事である。
昔の名残を留めている唯一の神事といわれ、古式にそったこの行事が、国の重要無形民俗文化財に指定される重要な要因となった。
騎馬武者が馬を小高神社境内に追い込むところから行事が始まる。馬を素手で捕らえるのは、御小人とよばれる数十人の若者たち。
小高神社神官のお祓いを受け、白鉢巻・白装束といういでたちで荒れ狂う馬の群れに飛び込む。屈強そうな馬に御神水に浸した「駒とり竿」で印をつけ、この馬を御小人総がかりで捕らえるのである。こうして第一番に捕らえた馬は、神馬として妙見社に奉納される。
野馬懸行事をもって三日間にわたる相馬野馬追祭は幕を閉じるのである。
およそ、一千年有余の歴史を誇る相馬野馬追は今もなお、観るものに感動を与え続けています。
さらに、詳しい「相馬野馬追」情報は南相馬市観光交流課内相馬野馬追執行委員会公式ページをご覧下さい。
※野馬追情報 相馬野馬追執行委員会公式HP引用